ディスポーザーとは!15年使ってみたメリット・デメリットを解説
今では多くのマンションで標準的となってきたディスポーザー。私が越してきたこのマンションにもディスポーザーが付いていました。
利用歴は、15年。
最初の物は6年目に1度交換しましたが2台目は、現在9年目になりますが、未だ健在です!
ディスポーザーはたまに起きる困った事を除けばこの上なく便利で、1度使ったら手放せません。
この記事を見てくれる人で、ディスポーザーについて知りたい、又はお困り事があればご参考に成ればと備忘録を兼ねて説明してみます。
国産メーカーのディスポーザー交換で有名な企業さんのサイトも参考にしてみました。
ディスポーザーとは
ディスポーザーとは、キッチンのシンク下のスペースに設置されている『生ごみ粉砕機』のことです。
水を流しながら生ごみを粉砕し、マンション内にある処理層へと流します。
ディスポーザーの仕組み
入居する時の使用説明では水を充分に流しながら使いましょう。と言う事くらいでしたが、一度専門の業者さんに聞いてみたところディスポーザーが付帯されているマンションには建物の地下に専用の設備があるということなのです。
又この設備が無い所にはディスポーザーを設置出来ないそうです。
この設備というのが、排水処理槽というものです。
東京都のサイトで調べたところ、マンションを建設する際にとても大きな設備を埋めるそうです。
排水処理槽はディスポーザーで粉砕した生ごみをなるべく綺麗にろ過してから下水に流すという仕組みになっています。
この様にディスポーザー専用の排水処理設備が整っていないマンションでディスポーザーの本体のみを購入、設置したいと思う場合、多くの自治体で設置を認めていない為、お住いの地域の役所等で確認する必要があります。
ディスポーザーの使い方
本体はシンク下にあります。ここを触ったりすることはほぼありません。
掃除をする時に見る位ですがここで生ごみを粉砕します。
ディスポーザーには2種類あり、次々に粉砕していく連続投入方式と、生ごみを粉砕室にある程度ためて一度に粉砕するパッチフィールド式です。
連続投入式(主に海外製)
-
水を出す
温水は避け水道水を水しぶきが少し上がる程度の水量で出します。 -
生ゴミを投入
処理が終わるのを待って、15秒程度運転してからスイッチを切り、水を止める。
パッチフィールド式(日本製)
- ディスポーザーに生ごみを入れる
温水は避け充分な量の.水道水を出して、生ごみを粉砕室に入れる。 - ディスポーザーに蓋をするとスイッチが入る
ディスポーザーに蓋をするとスイッチが入り生ごみを粉砕する。 - ディスポーザーのスイッチを切るディスポーザーのスイッチをオフにし、最後に水道水を止める。
この様に「連続投入方式」、「バッチフィールド式」のどちらも水を流しながら使用します。
メリット
- 調理後すぐに生ゴミを処理でき、悪臭の原因を防ぐことができる。
- 生ゴミを溜めないので、虫が発生する可能性も少なくなる。
- 水分が多い生ゴミは焼却処分に比べると、環境への負荷が少ない。
- 掃除の手間が軽減される。
- ゴミを出す量が削減される。
特に夏は生ごみによる悪臭もひどくその悪臭につられてどこからともなく湧いてくるコバエやゴキブリ、発見しただけでもキッチンに立つのが嫌になってしまいますよね。 そういった事からも解放されます。
三角コーナーや生ごみ入れの必要も無くなるのでシンクの中もすっきり清潔に保てます。
又、現在流通しているディスポーザーは、生ゴミ用の浄化槽を併設しているので水と一緒に流した生ゴミが浄化層を通過することで、キレイな水が下水に流れる仕組みですので汚染する心配もありません。
また生ゴミを焼却場で処分することに比べれば、CO2の削減にも一役買いそうです。
デメリット
ディスポーザーには 良いところばかりでは無くちょっと困ってしまうところ、デメリットも有りますのでご紹介します。
- 音が大きい
- 古くなるとつまりやすくなる
- 入れてはいけないもの、粉砕できないものがある
- 家電と同じくこわれる
- 維持費が掛かる。
ディスポーザーの中に、生ごみが溜まってしまって、においが出てきてしまうまで放置しないよう注意しましょう。
先ずは生ごみを粉砕しているバリバリとした音が出ます。
これは、モーターを使って、生ごみを物理的に壊しているのですから当然だと思いますが、騒音問題については、設置されているディスポーザーによって様々です。
新しい製品は騒音の少ないものが多いですが、マンションなど集合住宅にお住みの際は、周辺住民への配慮を忘れず、なるべく夜中から早朝にかけてはディスポーザーの使用を控えるようにしたほうが良いと考えます。
いくらディスポーザーと言っても、あらゆるものを切り刻むことはできません。注意が必要で流してはいけない食材があります。
貝殻やトウモロコシの芯など大きく極端に固いものをディスポーザーに入れてはいけないということは広く知られていますが、もう一つのポイントは同じものを大量に流さないということがあります。
良くあるケースが枝豆の皮です。捨てる部分が多いものは一気に詰め込んでしまいがちですが、同じものを一度に大量に処理して流そうとすると、うまく粉砕することができず排水管内で詰まってしまうことがあります。
ディスポーザーには複数種類の生ゴミを同時に入れるようにすることで、うまく粉砕できるようになります。でも・・・
繊維質のものは入れない方が無難です。
繊維質の生ゴミは粉砕刃、本体内部に絡まりやすいため要注意です。
詰まりの対処法
大抵はトイレ用のラバーカップ、真空式のパイプクリーナーでシュポシュポすると復旧します。
復旧しない場合は業者への手配が必須となります。
集合住宅なので一人が詰まらせてしまった場合、他の部屋の人にも迷惑がかかることもあります。これはマンション等では排水管が一つに集まって下水道につながっているためです。
実は私も一度詰まらせてしまいその時に利用させて頂いた会社は、水道の業者さん。
どんな種類のディスポーザーがあるの?
ディスポーザーには次のようなメーカーの物があります。
日本製の「リクシル」「マックス」「安永」「フロム工業」「テラル」「スキューズ」等
海外製の「エマソン」「アナハオム」「シンクマスター」等
出典:ディスポーザージャパン
LIXIL ランドミルDPR
私が現在使っているのはリクシルのランドミルと言う物でとても軽量4.5㎏と言う事で、そのボディもスリムでキャビネットの引き出しスペースも広く使えます。
安全にも配慮されていて蓋が開いているときには作動しません。 又、消し忘れ防止の為、1分間自動停止タイマーが付いています。
出典:ディスポーザージャパン
安永クリーンテックYD200BWP
妹の家には安永製の物が付いていて、こちらはスイッチONすると自動で水が流れてくるタイプのようです。
私が驚いたのは先日遊びに行った時、丁度ディスポーザーを使用していたのですが、その作動音が静かなことです。勿論低振動でこれはディスポーザー使用時の上下階へのご迷惑をあまり気にせずに使用できそうだと思いました。
こちらはパナソニック製
出典:ディスポーザージャパン
パナソニックKD-133V1
オートクリーニング機構『スッキリ!取るフィン』により 固定歯の下に滞留した生ごみを掻き出して排水管へと送り込むシステム。 これにより臭い対策にも役立ちます。
ホッパー部とブラケット部をアルミ合成金から樹脂へ変更され、洗剤や薬品への耐食性が向上しました。又それに伴って0.5㎏軽量化しました。
チェーンミル方式(パナソニック特許取得)では従来のハンマーミル方式に比べて異物噛み込みによるロックの心配が軽減されます。
出典:ディスポーザージャパン
マックスGD-B182MS
バスケットが取り出せ丸洗いができます。清潔でお手入れ簡単。粉砕室もお掃除ができて、今まで洗う事も見る事もできなかった粉砕室の下側までキレイを保ちます。バスケット式なので、配管詰まりを解消しやすい構造で、セルフメンテナンスが可能です。
運転時の回転数が約530回転と低回転で振動もなく静かなディスポーザーです。また、10秒毎に正回転と逆回転を繰り返し、破砕物や異物の噛み込みを防ぎます。また噛み込み時にスイッチを切った時点で破砕刃はすぐ停止します。
本体のスリム化により、シンク下の収納力がアップ!また、重量が6.45kg→3.9kgになり従来品に比べ40%軽量化を実現。これによりシンクへの負担も軽減します。
出典:ディスポーザージャパン
フロム工業YS-8100
一般的な蓋スイッチ方式のディスポーザーは約60秒のタイマー運転です。 フロムのディスポーザーは、生ごみの量や種類を判別し、最適な運転時間を自動判別します。 生ごみの量が少ない時は、通常時よりも短時間で運転し終了します。(最短20秒)無駄な運転を減らす事で電気代や水道代の節約につながります。
ジェット洗浄機能 粉砕室に一時的に水を溜め、一気に排水させることです。
水を溜めることで、粉砕室内に付着した生ゴミが取れ、一気に排水することで、勢い良く水が流れ、配管内の洗浄効果があります。
強度が必要な粉砕室には専用樹脂を使用して耐薬性、耐衝撃性、耐熱性に優れています。一般的なアルミと比べ、腐食せず寿命が長いと言う利点があります。
エマソンAC105
安全装置付き(モーターの加熱やスプーンなど落ちた場合に作動します)
処理室ハンマーに粉末治金材質採用により耐久性をUP
三角コーナー満杯の生ゴミが45秒程度で粉砕処理(処理後15秒程度すすぎが必要です)
ディスポーザーとより長く付き合うには
とにかく言えるのはディスポーザーは1度使ったら手放せないと言う事です。 キッチンを清潔に保てるし、臭いも気に成らない。
生ごみを出す日でなくても処理出来て得した気分です。
そのメリットを最大限に生かす為のポイントは流す水の量。自分で水を出したり、とめたりするものであれば充分な水をしっかり流しながら使う事!!
そして処理するごみは固い物、繊維質の物を避ける事。1度に大量に処理しようとせずに余裕をもって行えばディスポーザーの寿命を少しでも伸ばせるかも知れませんね。
最後にお掃除方法
最後に成りましたが、お掃除方法としてよく知られているのが氷を4~5個くらい入れて通常作動させることですが、臭いも気に成るようでしたらレモン等柑橘系の皮を一緒に入れるといいようです。
私はお掃除用にクエン酸をお水に溶かして製氷皿で凍らせて使っていますがレモンの代用としてこちらの方法も安価で常備し易いかなと思います。
他にもクエン酸、重曹水を作ってスプレーし、シップした後に氷でのお掃除はより臭い取りには良いと思います。
中性洗剤と氷なら ぬめりが取れますよ。
注意点としては塩素系洗剤や、漂白剤は排水管を痛めてしまうので使用禁止です。
まとめ
ここまで、ディスポーザーの種類や15年りようして交換も2度した経験からのメリットやデメリットを解説しました。
これからも、ディスポーザーを上手に正しく使って気持ち良いキッチンを保つように心掛けたいですね。