ディスポーザー付のキッチンで流せる物・流せない物
最近では多くのマンションで標準装備に成って来ている人気の設備『ディスポーザー』
生ごみの異臭や、生ごみが有るがためにどこからともなく湧いてくる虫の発生などキッチンの問題を解決してくれるため、一度使うとディスポーザーのない生活には戻れない、という人も沢山いらっしゃるはず。そのディスポーザーを使用する際の注意点、基本ですが流せる物、流せない物、又お手入れ方法などを紹介いたします。
ディスポーザーとは、キッチンシンクの下に設置された生ごみを処理する為の電化製品のことです。水道水とともに生ごみを細かく粉砕して、ジュース状にして排出します。
排水はマンション敷地内に設置されている処理槽を経由し、ろ過、バクテリアによる生物分解処理を経て下水道に流されるので、環境への負担が少なくなります。
またディスポーザーを使用することにより、生ごみが出るたびに処理することができるので、キッチンを清潔に保つことができて、生ごみ独特の悪臭も発生しません。しかもごみ自体の量が減るため大きな目で見てCO2の削減に繋がり、環境改善に貢献しています。 と、並べてみると良い事ばかりに感じますが、実際はどうなのでしょう。
こんなに便利で衛生的だし、簡単に処理出来るなんてどんな生ごみでも流しちゃおう!!
しかし実際のところそういう訳にはいきません。 各メーカーさん、各機種に寄って多少誤差は有りますが『流していいもの』、『流してはいけない物』があるようです。
では初めに流してはいけない物とはどんな物でしょう。
流してはいけない物
- 牛、豚、鶏肉の大き目の骨。
- 魚の骨(サバや鮭の大き目の物)
- 貝類、甲殻類の殻
- 繊維質な野菜(とうもろこしのヒゲ、皮、芯、パイナップルの皮、芯、タケノコの皮、里芋の皮、生姜)
- かぼちゃ
- 果物の種、果物の皮(繊維質の多い物)
- 大量の生米
- コーヒー豆を轢いたカス
- 鶏肉の皮
- お餅
- 刺身のつま
- たばこの吸い殻 等々
機種にもよりますが、挙げてみると結構流せない物がありますね。 貝殻やトウモロコシの芯など大きくて固いものをディスポーザーに入れてはいけないということは皆さんの良く知るところですが、意外と知られていないこととして、同じ種類のものを大量に流してはいけないということです。
また、良くあるケースが枝豆の皮です。捨てる部分が多いこの様なものは一気に詰め込んでしまいたくなりますが、同じものを一度に大量に処理して流そうとすると、うまく粉砕することができず排水管内で詰まってしまうことがあります。ディスポーザーには常に複数種類の生ゴミを満遍なく入れて処理するようにしましょう。
詰まってしまう繊維質のごみ
ディスポーザーは塊を切ることは得意ですが、繊維質のものにはその能力を十分に発揮出来ません。
固くないものでも繊維質の生ゴミは粉砕刃に絡まりやすいため注意が必要です。
よくあるのがトウモロコシの皮やヒゲ。玉ねぎの皮などがあります。ディスポーザーで処理する場合には、ある程度細かくしてから処理するようにしてください。
絶対に流してはいけない物
- 大量の油
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大量の洗剤
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熱湯
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金属・陶器類
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食品の包装
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食品以外のごみくず
大量の油は勿論常識的にそのまま流してしまう事自体だめなのですが、特に冬場は気温も低いので配管内等で固まってしまい詰まってしまいます。熱湯は熱いまま流してしまうとゴムパッキンの劣化を招きますが、塩ビ管など配管にとっても変形を起こしてしまう恐れが有りますのでお水を足して温度をさげたり、冷ましてから流すようにしましょう。塩素系の洗剤は本体の腐食や、ゴムパッキンの劣化を招くことに成りますので使用しない様にしましょう。又日常よくやってしまうのが、スプーンやフォークを誤って流してしまう事。そのスプーンやフォークが粉砕歯に噛み込んでしまい、故障のもとと成りますので注意をして下さい。ちょっとした注意が大きな出費を防ぎます。
ディスポーザーの故障の原因は大きく分けると3つです。 -
詰まり
- 水漏れ
- 噛み込み
上記に挙げた流してはいけないものは続けると必ず・詰まり・噛み込みを起こします。逆に言えばこれを気を付けるとその寿命まで保てる、又は伸ばすことが出来るかも知れません。
disposer-arekore.hatenablog.com
但し、経年劣化により、粉砕能力が落ちてしまい詰まりが生じることも有りますのでその場合は新しい物と交換する事が必要です。
disposer-arekore.hatenablog.com
無理に使用し続けますと、知らない間に詰まりからの水漏れを起こしてしまう事も有りますので注意が必要です。
このような事例もあるようです。
漏電の工事実績一覧|ディスポーザーの修理・交換実績|ディスポーザージャパン
流せる物
食品くず(野菜くず、果物くず、ご飯、魚肉、イワシ等の小魚の骨、昆布などの海藻類、肉類、麺類、スープ、パン、菓子、揚げ物、残飯など)必ず守らなければ成らない事は大量の水を流しながら使用する事です。これを行わないと必ず詰まってきます。ディスポーザーとは必ず水を流しながら使用するもので、ごみを粉砕しジュース状にします。運転が終了してもしばらくは流しておくとより安心です。